この記事では、比例復活について説明しています。
投票の結果、落選したはずの候補者が
あとからなぜか当選してる…なんで?
という疑問に答えます。
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選挙のニュースを見ていると、
「小選挙区では落選」
でも、あとで「比例で復活当選」と表示されることがあります。
これを見て、
「え?負けたのに当選するの?」
「それってアリなの?」
と、不思議に思ったことはありませんか?
このしくみを、比例復活といいます。
比例復活は、少し分かりにくい制度ですが、
日本の選挙では大切な役割があります。
この記事では、
- 比例復活とは何か
- なぜ負けても当選するのか
- どんなしくみで決まるのか
を、選挙のしくみがよく分からない方にも、わかりやすく説明していきます。
比例復活とは?まずは意味をシンプルに
比例復活とは、
小選挙区では負けたけれど、比例代表で当選することをいいます。
ニュースでは、
- 「比例復活」
- 「復活当選」
と呼ばれることが多いです。
「負けたのに当選」とはどういうこと?
選挙では、地域ごとに1人だけ当選する選挙があります。
これを小選挙区といいます。
ここで負けた場合、普通なら落選です。
しかし、衆議院選挙では、
- 小選挙区の選挙
- 比例代表の選挙
の2つのしくみが同時に行われています。
このため、
小選挙区では負けても、
比例代表の結果によって、当選できることがあります。
これが、比例復活で
なぜ「復活」と呼ばれるの?
一度は落選したあとに、
比例代表の結果で当選するため、
「もう一度当選した」
という意味で、復活当選
と呼ばれています。
次の章では、
比例復活を理解するために大切な、
小選挙区と比例代表の違いを、わかりやすく説明していきます。
小選挙区と比例代表って何?2つのしくみの違い
比例復活を理解するためには、
まず、日本の衆議院選挙が
2つのしくみで行われている
ことを知っておく必要があります。
それが、
- 小選挙区
- 比例代表
です。
それぞれの特徴を、順番に見ていきましょう。
小選挙区とは「地域で1人だけ当選」
小選挙区は、地域ごとに分かれて行う選挙です。
たとえば、
- ○○市・△△区
- ○○県第1区
といったエリアごとに選挙が行われます。
そして、その中で
一番多くの票を集めた人だけが当選します。
2位や3位の人は、どれだけ票を集めても落選です。
つまり、小選挙区は
勝った人だけが当選する「勝者1人」の選挙です。
比例代表とは「政党の得票で決まる」
比例代表は、小選挙区とは違い、
個人ではなく、政党に投票する選挙です。
有権者は、
- ○○党
- △△党
というように、応援したい政党の名前を書きます。
そして、
- 政党が集めた票の割合
に応じて、
各政党の当選人数が決まります。
たとえば、
- A党:多くの票 → 当選者も多い
- B党:少ない票 → 当選者も少ない
という仕組みです。
この2つが同時に行われている
衆議院選挙では、
- 小選挙区の投票(候補者の名前)
- 比例代表の投票(政党の名前)
の2票を投じます。
このため、
小選挙区では負けても、
比例代表の結果によって当選する可能性が生まれます。
これが、比例復活につながるポイントです。
なぜ「負けたのに当選」が起きるの?
ここまでで、
- 小選挙区(地域で1人だけ当選)
- 比例代表(政党の票で当選人数が決まる)
という2つのしくみがあることが分かりました。
では、どうして
小選挙区で負けた人が当選するのでしょうか。
ポイントは、同じ候補者が2つの選挙に同時に出ていることです。
候補者は2つの選挙に同時に出ている
衆議院選挙では、多くの候補者が
- 小選挙区
- 比例代表
の両方に立候補しています。
これを、重複立候補といいます。
つまり、その候補者には、
- 小選挙区で当選するチャンス
- 比例代表で当選するチャンス
の2つの可能性があるということです。
小選挙区で負けても、比例で当選することがある
たとえば、ある候補者が小選挙区で2位になり、落選したとします。
しかし、その候補者が所属する政党が、比例代表で多くの票を集めた場合、
その政党には、比例で当選できる人数(議席)が割り当てられます。
その枠の中に入れば、
比例代表として当選となります。
これが、比例復活と呼ばれる仕組みです。
「個人の人気」だけでなく「政党の支持」も関係する
比例復活では、
- 候補者個人の結果(小選挙区)
- 政党への支持(比例代表)
の両方が影響します。
そのため、
小選挙区では勝てなくても、
政党への支持が多ければ、当選できる可能性があるのです。
次の章では、
比例復活の当選者は、どういう順番で決まるのかを、わかりやすく説明していきます。
比例復活はどうやって決まるの?当選の順番のしくみ
比例復活は、
「政党の票が多ければ全員当選」
という単純なしくみではありません。
実は、同じ政党の中でも、
当選できる人の順番が決まります。
そのカギになるのが、惜敗率(せきはいりつ)です。
まず、政党ごとに当選できる人数が決まる
比例代表では、
- 政党が集めた票の数
に応じて、
当選できる人数(議席)
が決まります。
たとえば、
- A党:比例で3議席
- B党:比例で1議席
というように、政党ごとに当選枠が決まります。
その枠の中で、誰が当選するかが問題になります。
順番は「惜敗率」で決まる
惜敗率とは、小選挙区でどれくらい惜しく負けたかを表す数字です。
たとえば、
- 勝った人:10万票
- 負けた人:9万5千票
この場合、差が小さいので、
「かなり接戦だった」と評価されます。
つまり、
勝者との差が小さい人ほど、比例復活しやすいというしくみです。
接戦だった人が優先される理由
このしくみには、
- 地域で多くの支持を集めた人
- もう少しで当選だった人
を、国会に送りやすくする、という考え方があります。
そのため、比例復活では、惜しく負けた人から順番に当選していく仕組みになっています。
次の章では、
比例復活は不公平ではないの?という、よくある疑問について、わかりやすく説明していきます。
比例復活は不公平ではないの?よくある疑問
比例復活について、
「負けたのに当選するのはおかしいのでは?」
「それって不公平じゃないの?」
と感じる人も少なくありません。
ここでは、この疑問について、考え方を整理してみましょう。
「負けたのに当選」に違和感がある理由
小選挙区では、1位の人だけが当選です。
そのため、
- 2位だった人
- 落選した人
があとで当選すると、
「選挙で負けたのに、なぜ?」
と違和感を持つのは自然なことです。
比例代表は「政党への支持」を反映する仕組み
比例復活がある理由は、
個人だけでなく、政党への支持も結果に反映するためです。
たとえば、
ある政党に多くの人が投票しているのに、
小選挙区ではすべて負けてしまった場合、
その政党の意見が国会にまったく反映されなくなってしまいます。
そこで比例代表では、政党が、集めた票の割合に応じて当選者を出す仕組みになっています。
「死票」を減らす目的もある
小選挙区だけの選挙だと、
負けた候補者に入れた票は、すべて結果に反映されません。
これを「死票」といいます。
比例代表があることで、
- 政党に入れた票が無駄になりにくい
- 多くの人の意見が反映されやすい
というメリットがあります。
民意を広く反映するための制度
比例復活は、
- 小選挙区の「勝者が決まる仕組み」
- 比例代表の「全体の支持を反映する仕組み」
この2つを組み合わせて、
できるだけ多くの民意を国会に反映する
ための制度と考えられています。

例えば候補者がたくさんいて、
票が3:2:2:2:1に分かれるような接戦だった場合。
3割の票を獲得した人が当選しますが
その選挙区の7割の人の意見は死票になってしまいますよね。
そういう小選挙区制のデメリットを補えるのが比例代表制です。
次の章では最後に、
比例復活のポイントをまとめて、全体を整理します。
まとめ|比例復活は「政党への支持も反映するしくみ」
最後に、比例復活のポイントをシンプルに整理します。
比例復活とは?
小選挙区では負けた候補者が、比例代表で当選することです。
一度は落選したあとに当選するため、
「復活当選」と呼ばれています。
なぜ起きるの?
衆議院選挙では、
- 小選挙区(候補者に投票)
- 比例代表(政党に投票)
の2つの選挙が同時に行われています。
候補者の多くは、この両方に立候補しているため、
小選挙区で負けても、
政党の比例票が多ければ当選できることがあります。
誰が比例復活するの?
比例で当選できる人数は、政党の得票数によって決まります。
その中で、
小選挙区で惜しく負けた人(惜敗率が高い人)から順番に当選していきます。
比例復活の目的は?
比例復活には、
- 政党への支持を結果に反映する
- 死票を減らす
- 多くの人の意見を国会に届ける
という目的があります。
比例復活は、最初は分かりにくい制度ですが、
「個人の勝ち負け」だけでなく、
政党への支持も反映するためのしくみ」
と考えると、理解しやすくなります。
この仕組みを知っておくと、
選挙速報の「比例復活」という表示も、落ち着いて見ることができるようになります。
よくある質問(FAQ)
Q. 比例復活はどの選挙でもありますか?
いいえ、比例復活があるのは主に衆議院選挙です。
衆議院選挙では、
- 小選挙区
- 比例代表
の2つのしくみが同時に行われるため、比例復活が起きます。
一方、参議院選挙や地方選挙では、
比例復活の仕組みは基本的にありません。
Q. 小選挙区で3位や4位でも比例復活できますか?
可能性はありますが、かなり低くなります。
比例復活は、
小選挙区で惜しく負けた人(惜敗率が高い人)
から順番に当選します。
そのため、
- 2位で接戦だった人 → 復活しやすい
- 大差で負けた人 → 復活しにくい
という仕組みになっています。
Q. 比例復活しない候補者もいるの?
はい、います。
比例復活するためには、
- 政党が比例で議席を取ること
- その中で当選順位に入ること
が必要です。
政党の得票が少なかった場合や、
順位が後ろだった場合は、比例復活できません。
Q. 比例だけで当選する人もいるの?
はい、います。
候補者の中には、
- 小選挙区には出ず
- 比例代表だけに立候補する人
もいます。
これを「比例単独」といいます。
この場合は、小選挙区の結果に関係なく、
政党の比例得票によって当選が決まります。
Q. 比例復活は「ゾンビ当選」と呼ばれることがありますが、本当ですか?
そう呼ばれることもあります。
小選挙区で一度落選したあとに当選するため、
そうした言い方をする人もいます。
ただし、比例復活は、
- 法律で決められた正式な制度
- 政党への支持を反映するための仕組み
です。
仕組みとしては、特別なことではありません。
Q. 比例復活すると、小選挙区の代表にはならないの?
はい、その通りです。
比例復活した議員は、
比例代表としての議員になります。
小選挙区の代表は、
その地域で1位になった候補者です。

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